架空請求の体験談

悪徳債権回収業者と対決

実家に帰省している時、ふとテーブルの上に目をやると父親宛てに「架空請求」の手紙が来てました。
父親は公務員なので、よくマンションやら先物取引の電話がかかってくるんですが、架空請求まで来るとは思ってませんでした。
これどうしたの?と母親に聞いてみると、
「昨日届いた。危ないから触るんじゃありません!
と怒られました。触ったら危ないって、手紙が爆発でもすんのか。
母親は手紙をくしゃくしゃにして捨ててしまいました。
「拾ったら怒るからね。」
ぐ。さすが母親。子供の行動をよく理解している。
しかし、僕は母親に「コレ何?」と聞く前にすでに電話番号をメモしておいたのだ
ズキュウウウウン!
…さて、満足したところで早速電話をしてみよう。

プルルルル、ガチャ。
「もしもし?」
普通の会社だったら、まず電話に出たら会社名を名乗りますね。
名乗らないのはまともな商売をしていないか、社員の教育が行き届いていないかです。
どっちにしろロクな会社じゃありません
「あ、すいません。そちらから手紙が届きましてお電話差し上げたのですが。」
「ああ、はい。お名前と電話番号をお願いします。」
「名前はチギラです。番号は090〜です。」
もちろん偽名&偽番号です。他の悪徳業者の電話番号でも名乗っておきましょうw

「確かに、ありますね。サイト利用が5万円分、延滞金をいれて8万円です。」
偽名と偽番号でもわかるとはどんなスーパーコンピュータを使っているんでしょうか。
「会社名を教えていただけますか?」
「○○債権代行です。」
ワンポイントレッスン。
債権回収業をするためには、法務大臣に認可してもらわないといけません。
また、社名に「債権回収」、「債権回収機構」という言葉を含めなければいけません
この場合、条件を満たしていません。つまり、ニセモノですね。
さらに、顧問弁護士も必要なんですが、それは後ほど。

「使った記憶がないんですけど。」
「こっちには記録が残ってるんだから払ってくんなきゃ困るんだよ。」
おっと、もう粗暴な一面が出てきましたね。
「そうなんですか?顧問弁護士の方と変わっていただけますか?」
「…今は席を外している。」
「あらら。じゃあそちらの会社の法務大臣の認可番号を。」
「何でそんなこと言わなきゃならないんだ!」

うわ、怖い。
こういうときの怒鳴り声はけっこう怖いです。まあ向こうはそれで飯を食ってるクズだしね。
「す、すいません。じゃあ振込先の口座番号を教えてください。」
「××銀行のなんちゃら支店の123456だ。」
こういう情報はあっさり教えてくれるみたいです。金が入ればいいからね。
「わかりました、ありがとうございます。じゃあこの口座…







銀行と警察に連絡して凍結しとくわwwwwwww

てめえ!そくぁんwせdrftgころす!tyふじこlp!!!

その後、連絡して無事口座は凍結されましたとさwwww

対策

今回のような債権回収業者を装った架空請求で大事なのは二つです。
法務大臣からの認可番号を聞くこと
顧問弁護士の名前と所属弁護団体を聞くことです
ちょっと調べると認可番号と業者の一覧くらいすぐ出てきますので、ウソをついていたらすぐわかります。
ちなみに口座が凍結されると振り込みもお金をおろすのもできなくなりますの。
困りますの。
例:「エターナルフォースブリザード!!口座は死ぬ

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