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マルチ商法の体験談

高校の同級生に誘われた!

それは僕が大学入学して夢も希望もなくなりだした3年生の時。

高校の同級生で東京に出てきているAから「久しぶりに飯でも食おう。」と電話がありました。
Aが一年浪人してたこともあり、懐かしい顔が見れると思った僕は快くOKしました。
Aと会い、安いファミレスですが楽しく昔話に花を咲かせていると
「すごく儲かるバイトがあるんだけど、話聞いてみない?」

またこのパターンか
またマルチの勧誘です。どうして僕の周りにはバカしかいないんでしょうか。
さらにAは、「バイトで始めたが、俺は今夢を配っている。将来はポルシェを買うんだ」

と、汚れを知らない子供のような目で夢を語りだす始末。
しつこく「やろうよ!やろうよ!」と持ちかけるAに話だけなら…と答えると
「ヤル!と決めた人しか説明を聞けない」とか言い出す。おいおい。

しかし、それは「説明会に行く」=「マルチに入会する」ということ。それだけは死んでもいやだ。
でも僕は「ここは口裏を合わせて、説明会に潜入してみたい」という好奇心を抑えきれず、「行くよ。」と言ってしまったのです。
まあ、そうじゃなきゃ面白くないしね、ネタ的に。

説明会は、前で説明してる偉い人が
「これだけがんばれば、これだけ儲かる!」と力説し
そして、それを聞いている人たちはみな首がちぎれんばかりに頷きながら
「熱い!熱い!」
を連呼するという異様な風景でした。
すでに会場はほとんど関係者で埋め尽くされ、勧誘されてきたのは20人ほどだったと思われます。

番号とくじ付きのカタログを配り、そのカタログから顧客が注文することで売り上げからバックマージンが入る。
くじもついているからリピーターも増える!
という説明でしたが、バックマージンが入るくらいだから当然価格設定は高めです

なるほど、Aの言ってた「夢を配ってる」というのはこのくじのことか。
「カタログ事業はまだ発展途上。携帯電話と同じくらいの需要を秘めている!」
とか全然比べ物にならない比較を持ち出してくるので僕にはまったく魅力的な話に感じませんでした。
しかし周囲は事あるごとに「それは熱い!」を連呼していて、どこか宗教めいたマインドコントロール的なものも感じました。
一つのことしか頭に入ってないという感じで正直、目がまともじゃないです。

僕の友達のAも「熱い!超熱い!」と連呼しながら首を歌舞伎ばりにぶん回していました。
さすがに中身が入ってないと良く回るようです
我が友人ながら悲しい…orz

説明会が終わると今度は近くの喫茶店へ移動。
一杯800円という法外なアイスコーヒーを自腹で注文するという大惨事が起き僕はすでに半泣きでした。
周りでは僕のように連れてこられた人が目の色を変えて「熱い!熱い!」と言いながら契約書にハンコを押していました。
…すでにマインドコントロールにかかった人かいるようです。

すると、そこへA君のアップのキツネ目の男が登場。
さらに、何ともう一人高校の同級生のBまでいるじゃないですか。
話によるとAとBは一緒にこのマルチをやりだしたらしく、誘うならキャーポンだろうと話していたそうです。
だめだこいつら…早く何とかしないと…

A「絶対損はさせないから一緒にやろうぜ!」
キツネ「そうだよ!夢をつかもう!」

ありがちな「夢」やら「勝ち組」やらの単語がポンポン飛び出します。
俺「あのさ、始めるのにいくらかかるの?」
A「12万からだ。」
キツネ「ね、安いでしょう?
俺「あ゛?」

どこが安いねん。そんなにあったら3ヶ月は暮らせるわ。
B「ちなみに俺は3口入ったんだ、将来はフェラーリに乗る!」

…え?

A「俺も3口、Bが3口なのに俺が2とかありえないだろwwww」

……え?
…ちなみに、1口、2口と最大9口まで買えて下からの上納金が口数によって変動するそうです。
1口12万なので、3口入ると36万になります。

俺「ちょちょ、ちょっとまてお前らそんな金どこから出したんだよ?30万も。」

A「ん?学生ローンwwwwwww

俺「(バッキャロオオオオオオオオオオ!!!!!!!!)」←心の叫び

キツネ目の男は、AとBを学生だと知っていてわざわざ金利の低い学生ローンを組ませんたんだそうです。
そもそも学生や未成年はこういった事業に従事できません。これはもう完全に犯罪です

もう悲しいやら悔しいやらで僕は泣きだしそうでした。
今までは、「悪徳?ちょっとからかってやるかあ」と思って冷やかしに行ってました。
しかし、知り合いがこうまでのめり込んでいる姿を見ると心が折れそうになります。
僕は、この二人を今日マルチから抜け出させるのは無理だと悟りました。

すでに時計は22時を回り、僕が喫茶店に入ってから3時間ほどが経過してます。
俺「キツネさん、特商法ってご存知ですよね?」
キ「え、ええ。知ってますよ。」
俺「2時間以上とか長時間の拘束は法律違反って知ってますよね?」
キ「でも、A君から長くなるかもって聞いてなかった?」
俺「こんなに夜遅くまでとは聞いてませんでした。それに夜間の勧誘も禁止ですよ。」
キ「でも、やるって決めたから今日来たんでしょ。」
俺「気が変わりました。こんな違法な商売やるつもりなんかありません。」
キ「契約違反だぞ!」

キツネは急に怒り出しました。マルチの人間は「不利になったら怒れ」とかマニュアルでもあるんですかね?

俺「契約違反?学生に堂々とローン組ませてるのは法律違反だろ。」
キ「この二人は自分の意志でローンを組んだんだ。」
俺「あれ?キツネさんは二人が学生だって知ってるんですね、知っててやったなら故意犯でもっと悪いですよ。」
キ「そんなのは関係ない。契約違反を犯したお前は契約をする義務がある。判子を押せ。」

義務があるとか…すでに理論が破たんしてますが、キツネは強気です。
こういうカスが存在してるから学生やら無知な若者が食い物にされるんだ。

俺「マルチ商法のような連鎖販売取引は最初にかかる金額や扱う商品その他を完全に説明してから契約を交わすことが特商法で決まっています。特商法に沿わない勧誘をされたので拒否します。文句があるというなら警察へどうぞ。」
キ「…もう、お前みたいな負け犬に用はない。帰れ。」

とりあえず契約はしなくて済みそうです。まあこんなクソ契約は最初から結ぶ気はないですが。

俺「な、この商売は違法だらけなんだよ。まともにやったら儲かるわけない。やめよう、な?」

A「…俺は、ポルシェを買うんだ。」
そう言ってフイっとむこうを向いてしまったA。
Bは何もしゃべりません。

俺「…クーリングオフは20日以内だから。よく考えろよ。」
A「もう20日なんて終わってるよ。」
俺「そうか、中途解約は90日以内ならできるから。じゃあな。」

会場を後にする僕。っとその前に、
俺「ここで契約交わしたやつ!マルチの餌になったね、おめでとう!君たちの未来は明るい!!」

そう叫んでから会場を出るまで、キツネ目の男がジッと僕を睨んでいました。
それが「一緒に夢をつかもうって人間の眼かよ…。

その後、90日をすぎた頃にAから電話がありました。

A「やめたいんだけど。」

俺「おせえよハゲwwwww

対策

周りでこういう被害にあった人がいると本当に悲しいです。
Aは今でも遊ぶ友達ですが、Bはあれ以来会ってません。彼は無事フェラーリを買えたんでしょうか?
Bが金持ちになったという報告を心待ちにしているんですが…マダー?

バカ高いローンを組んでまでマルチをやるくらいなら
「スタンド使うならどれがいい?」
「やっぱ近距離パワー型だよな。」
とか中学生並みの会話してるほうがまだ健全です。

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